「S&P500」って何?「S」とは?「P」とは?
投資界隈において、「S&P500に連動し、手数料の安いETFを購入すれば良い」という理由で、VOO(ヴァンガード社が提供している株のパック売り)を購入することを推奨する方が多いです。
確かにそれはほぼ正解で、これまでの株価の順調な動きをみればその判断は間違っていないことがわかっています。
投資の神様ウォーレンバフェットさえも、自身が亡くなったら、家族に「資産はS&P500に連動するETFに投資」するように伝えているそうです。
そのようによく知られているS &Pですが、Sってなんの略?Pって何と聞かれたら答えに詰まってしまいます。
そこで今日は、投資の初心者向けに「S&P500」の基礎について整理しました。プロの方々は復習程度に捉えてくださると助かります。
目次
S&P500 とは?
「iFinance」参照 *1
現在、S&P500は、「ダウ平均」や「NASDAC総合指数」と並び、米国の代表的な株価指数として世界的に知られています。
また米国株式市場の時価総額の約80%をカバーし、米国大型株の動向(米国経済のパフォーマンス)を表す最良の指数として広く認められています。
セレクト・セクター とは?
ダウ構成銘柄は、以下の11種類のセクター(業種)の指数に所属します。
・コミュニケーショ ン・サービス・セレクト・セクター指数
・一般消費財・サービス・セレクト・セクター指数
・生活必需品セレクト・セクター指数
・エネルギー・セレクト・セクター指数
・金融セレクト・セクター指数
・ヘルスケア・セレクト・セクター指数
・資本財・サービス・セレクト・セクター指数
・素材セレクト・セクター指数
・不動産セレクト・セクター指数
・テクノロジー・セレクト・セクター指数
・公益事業セレクト・セクター指数
「iFinance」参照 *2
例えば、テクノロジーにアップル、一般消費材にP&Gなどです。
S&Pダウ・ジョーンズとは?
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P Dow Jones Indices)は、2012年7月にS&Pインデックスとダウ・ジョーンズ・インデックスが統合した、世界最大の金融市場指数提供会社です。
「iFinance」参照 *3
また、「S」はスタンダード。「P」はプアー。S&Pは、スタンダード&ブアーズの略です。
1906年にルーサー・リー・ブレイクが設立したスタンダード統計と、1860年にヘンリー・ヴァーナム・プアーが創業したプアー出版が、1941年に合併して発足しました。
後に、マグロウヒルという出版社に買収され、事業を売ったり買ったりしながら、結局2016年にS&Pグローバルという社名になったそうです。
最後に、2012年7月、マグロウヒル(現在のS&P グローバル)の子会社であったS&P インデックスと、シカゴ・マーカンタイル取引所グループの子会社であったダウ・ジョーンズ・インデックスの合併によりS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが設立されました。
(Wikipediaより引用)
またS&P500における上位10銘柄は次のようになっています。
S&P500 銘柄
S&P500の構成銘柄は、前述のとおり500銘柄ありますが、構成比で特徴があります。以下の企業の割合をご覧ください。
アップル(3.7%)、マイクロソフト(3.5%)、アマゾン(2.8%)、
アルファベット×2(2.7%)、バークシャー(1.8%)、
J&J(1.6%)、JPモルガン(1.5%)、フェイスブック(1.5%)、
エクソンモービル(1.4%)
500名柄もあるのに、この10社だけで20%の割合を占めています。またこの割合は、株価暴落前の割合ですので変動していると思われます。
具体的には、逆オイルショックでエネルギーセクターのエクソンモービルは大打撃を受けていますし、JPモルガンも同じく不況のあおりを受けています。
逆にテクノロジーセクターや、J&Jは、ご存知の通り絶好調です。
この2~3年で致命的な打撃を受けると思いますが、今後100年先も世界をけん引するトップ企業がそろっています。
S&P500 (2020年3月までの成績)
S&PダウジョーンズHP(https://japanese.spindices.com/)
3年前から保持している人は3月の時点ではプラス。それ以降に積み立てた方はマイナスになっているようです。
20年前から積み立てている人は、154%になっています。年率リターンは4.79%です。
悪意は全くないのですが、株価が悪いので微妙に見えますが、通常年平均6%増えていく計算になります。
Yafoo!ファイナンス引用(https://finance.yahoo.co.jp/quote/^GSPC/chart?term=10y)
暴落前は少しバブリましたが、今後も上がっていくことが予想されます。
S&P を調べてみて
単純に、スタンダードアンドプアーズの略だと知れて良かったです。
また、バフェットが家族に伝えたいものがよくわかりました。世界を牽引する大企業ばかりですので、今後100年続いても、S&P500という指数がずっと続いていくことがわかりました。
自分自身、VTIとVTでより広範囲に投資をしているので、VOOを買うということは今後ないと思われますが、個別株を購入するときにS&P構成銘柄化は意識していこうと思うので、今後の微々たる足しになればと思いました。
500銘柄のセクターと事業内容、業績をすらすら答えられるようになりたいですね。
まとめ
① S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが選んだ500社の構成銘柄の株価の指数のこと。。
② S&Pは、「スタンダード&プアーズ」の略。
③ 構成銘柄は世界をけん引するトップ企業ばかり。
④ 株価は今は・・・?
以上参考になったら嬉しいです。
今回は、ただの調べ学習でしたが、気になっていたことを調べられたのでまあよしとしたいと思います。